絶望先生30巻の感想
「待望した!!」
この帯を見た瞬間テンションあがりました。
南国アイスホッケー部、かってに改蔵、そして絶望先生・・・
途中、太陽の勇者ポカポカとか育ってダーリンとか、
久米田先生すら忘れたい、というか自らネタにしてるような過去もありますが
歴代の作品に続きそうな作品が登場!!
これはもう、どう読んでも久米田節炸裂ですね!!
うん、いい感じに意味がわからない!(ほめ言葉)
時只卓は、その名の通りなんとなく不登校を決め込んでいる男の子。
夕仏真心は、そんな卓にとってお約束の幼馴染ポジ的な女の子。
そしてそこに突然現れた長い帽子の男・サンジェルマン伯爵と、
その妹のという設定。
後者二人は4次元種(?)ということで、
人間よりも絶対的に生きられる時間が短い!!
なんと人間で換算すると1年間しか生きられない。
そんな伯爵からすると、無駄に時間を潰して過ごす卓なんかは
「時セレブ」と呼ぶにふさわしい!
しかし、真心からするとそれは過剰評価。
働きもせずにだらだらしている「不労腐死」という評価はなんとも言いえて妙www
そして、妹の5歳から15歳という多感な時期の人生を奪ってしまった卓は
とんでもない大泥棒、だけど奪ったのは私の心です、
というこのカリオストロの持っていき方がすごいwww
基本的には、箇条書きネタからお得意の社会風刺等、
まさしく久米田節満載の作風。
それが、2次元とはさらに逆の4次元という無茶苦茶な設定、
そしてとにかく卓の事が好きだという妹と、
とにかく時セレブで憎い!という伯爵というなんとも言えない関係が
相変わらずで面白いですww
「夕仏真心」でまさかタイムマシンと読んでしまうとはww
こういうのもキラキラになるんだろうかww
「ゴミでも本人からしたらお宝なんてことよくあるよ」
というのも、マニア心のわかる久米田先生ならではって感じがしますねww
冒頭の、伯爵の帽子を活かした「○○じゃねーのかよ!!」ネタとか、
他にも久米田節ならではの展開がそこかしこに登場して
ファンならずともにやりとしてしまいます。
自分は単行本派なんで、「あぁ連載時はこのネタの時期だったんだなぁ」
とか思いながら読むのが大好きだったので、この新連載は本当にうれしいですね。
2巻以降も楽しみです!!
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