10巻です!
9巻の感想
帯コメントには、
「大好きってもっとたくさん言えばよかったーーー
鈴に迫る死の恐怖。
その時、津軽はーーー!?」
とのこと。
一転二転、鈴の身柄はあちらこちら。
遠峰という男の本性や春時の過去が見えてきて、
徐々に物語の背景、というか人間関係の広がりが見えてきたこの作品。
負傷した春時と、それについて藤島屋に行こうとした鈴だけど、
そんな一向の前に半司郎が登場し・・・
という所で前巻は終わりでした。
過去を知るまで、これまではなかなか本心で語り合うことが出来なかった二人。
しかし、ことここに至って春時も鈴の言葉に
心動かされることに・・・なんとも、これまでの経緯を思うと
物語の変遷を感じますね・・・
このまま、半司郎の目の届く所にいても仕方ない。
それどころか、半司郎はあろうおことかアヘンを春時に吸わせて
罪人にしようとしている・・・
こうしてはいられない、ということで、春時の後押しもあり、
藤島屋に、そう津軽の元に向かう決意をする鈴。
とはいえ、小さな女の子一人での移動。簡単なことじゃない。
案の定、捜索隊を出した半司朗達に追いつめられてしまう。
しかし、そこに絶妙のタイミングでやってきたのは、なんと佐乃次だった!
「もう迷ったり間違ったりしません。お二人を傷つけません」
このセリフ、なんともたまりませんね・・・
その後、半司朗の身柄は佐乃次が預かることに。
(・・・この辺も伏線ありそうだけど)
その後、道すがらで兄が言っていた「夏川」という男らしき人物を目撃する。
春時が言うには、その男が陰で色々手配している黒幕ではないか、と・・・
というわけで、津軽の元へ行くというのもありながら、夏川らしき人物を
尾行することになる鈴。
そうしたらなんと、河内と会うことに!!
日頃から津軽とつるんでいる彼は、鈴とも当然ながら旧知の仲。
こうとなれば、河内に協力してもらって夏川の事を調べるっきゃない!
そう考えた鈴は、変装して河内の宿泊先を根城に、
夏川調査に乗り出す。
しかし・・・既に感づかれていたようで、なんと河内達は眠らされ、
鈴自身も気づけば攫われてしまい・・・
なんと、気づいたら絶体絶命の危機に!
「顔を覚えられたからには」と言ってるからには、
やはり夏川本人だったようですね・・・
「もっと津軽に好きって言えばよかったーーー」
このモノローグがかわいいけど、
そんなことを言ってる状況でもない・・・
果たして鈴の運命はどうなってしまうのか?!
もう、一触即発どころか絶体絶命!
11巻が今から気になってなりません!!!
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